大切な歯を失わないために

虫歯の治療で削った歯や歯周病で溶けてしまったあごの骨は、二度ともとには戻りません。そのため近年の歯科医療現場では、歯を治すよりも、病気にならないようにする「予防」という考え方が重視されるようになってきました。

生涯をご自分の歯で生活していくためには、予防で口腔内の健康を管理することが大切なのです。

大切な歯を失わないために

歯の役割について

歯は、食べ物を噛み砕くのに大切な役割がありますが、それだけではありません。

こちらでは、様々な面から歯の役割について考えてみたいと思います。

歯の大切さを再認識する意味でも、参考としてご覧ください。

食べ物の咀嚼(そしゃく)

咀嚼は、食べ物を噛み砕き、飲み込みやすくしながら、胃や腸などでの消化と栄養の吸収を助けています。

発音を助ける

発音のよしあしには空気のもれ方や舌の位置が関係しますが、歯にも発音を助ける役割があります。歯の間にある大きな隙間、出っ歯、噛みあわせの悪さなど、歯に問題を抱えていると正確な発音をすることが難しくなります。

力の発揮

歯を噛みしめることで筋肉に力が入りやすくなり、強い力を発揮できるようになります。日常生活ではあまりありませんが、スポーツをしていると、歯を噛みしめることで力が発揮できることを実感できます。

見た目の美しさ

食べものを噛む動きで表情筋が鍛えられ、豊かな表情を生み出します。笑顔からこぼれる歯並びの良さは、清潔感もあり好感度もあがります。

全身のバランスを整える

歯を失うと噛み合わせのバランスがくずれ、それが全身のバランスにも影響します。

異物を感知する

歯で噛むと、ほかの物との硬さの違いで異物を感知し飲み込むことを防ぎます。

虫歯や歯周病になってしまうと、美味しく食事をとるためにも、楽しくおしゃべりをするためにも、スポーツで高いパフォーマンスを発揮するためにも、これらの役割を十分に発揮することができなくなります。歯の健康維持はとても重要なのです。

まずはクリーニングから

歯を守るためにもっとも重要なのは、毎日のお手入れ習慣です。ですが、どんなに丁寧にブラッシングしても、すべての汚れを落とすことができません。蓄積した汚れは、虫歯、歯周病といったトラブルの原因となります。

まずはクリーニングから

蓄積した汚れを落とすためにおすすめの処置が、「PMTC」です。

歯科衛生士が専門の器具を使ってクリーニングする処置「PMTC」。歯と歯の間、歯と歯ぐきの間に入り込んだ歯垢を徹底的に取り除きます。定期的に行うとより効果的で、セルフケアと併用すれば高い予防効果が期待できます。

セルフケア(患者様ご自身の歯みがき)とは

健康なお口の中に普通に存在している菌がつくるバイオフィルム(歯垢、デンタルプラーク)を自らブラッシングで除去し、食事内容や食物摂取頻度を適正化して、バイオフィルムが増加/悪質化しないようにするための日常的なケアがセルフケアです。

ブラッシングには、歯ブラシの動かし方によって10数種類ものタイプがあることをご存知でしょうか。大きくは「毛先を使うブラッシング」と「毛の脇を使うブラッシング」の2種類にわけられ、前者はプラークを取りのぞく効果が期待でき、後者は歯肉のマッサージに効果的だといわれています。

虫歯や歯周病の予防にはプラークの除去が重要です。

ここから先はブラッシングのうち、毛先を使う2種類のみがき方と、ブラッシング以外のセルフケア法をご案内します。

セルフケア(患者様ご自身の歯みがき)とは

【バス法】

バス法

歯の付け根に対して歯ブラシを45度の角度にして、歯と歯肉の境目に毛先を当て、細かく振動させます。歯周ポケットにも毛先が入り、歯肉のマッサージにもなり、歯周病対策に適しているブラッシング法です。歯肉のマッサージ効果もあり、歯ぐきの血行が促されることでさらに歯周病の予防効果が高まります。

【スクラッビング法】

スクラッビング法

スクラッブとは洗い落とすという意味で、歯に対して歯ブラシを直角にあてて小刻みに動かす方法で、もっともポピュラーなみがき方です。垂直に当てて数ミリずつ小刻みに動かします。毛先を強めに押し当てて、小刻みに振動させると、歯と歯のすき間にも届き、食べカスを取り去ることができます。

かんたんでお年寄りやお子様にも身につけやすいため、多くの歯科医院で推奨されています。

【フロス】

フロス

絹糸や合成繊維などをより合わせた細い糸で、歯の間に通して歯面をこすることで、プラークや食べかすを取りのぞきます。弓状のものは奥歯のお手入れが難しいのであまりおすすめできません。奥歯に届きやすいY字状のタイプか、慣れれば指に直接巻きつけるタイプのフロスがおすすめです。

【歯間ブラシ】

歯間ブラシ

歯周病が進行して歯と歯のすき間が開いてきた方や、連結タイプの被せものを使っていてフロスが通せない方には【歯間ブラシ】をおすすめします。【歯間ブラシ】は小さくサイズが合ってないと、ほとんど意味がありません。大き過ぎても歯や歯肉を傷つける恐れがあるため、サイズはご相談ください。

コスモス歯科診療所

コスモス歯科診療所

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